「坂の上の雲」最終回を観ながら考えたことは、「散切り頭を叩いて見れば、文明開化の音がする」と「降る雪や 明治は 遠くなりにけり」の間に起きたことが大切なんだと。
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明治時代の日本人は、本当に優れた目的意識があった。それは、「欧米列強からの脅威を跳ね除ける」とする明確な目的意識だった。それが、敗戦を経験し、敗戦から立ち上がり経済成長を遂げ、欧米と肩を並べるだけでなく、世界第二位になったころから、目的意識が失われたのであろう。(続く)
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来年は、日本が次の100年間で達成すべき確固たる目的を見出し、その目的を強く意識し、その達成に向かうことが大切ではないだろうか。
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明治以降、日本は、西洋文明を受け入れつつ日本化を進めながら幾多の困難を乗り越えてきた。「日本海海戦での勝利」の後、東郷元帥が「連合艦隊解散の辞」を述べた。その最後の文章が極めて印象的であった。 (続く)
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神明は唯平素の鍛練に力め、戦はずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安ずる者より直に之を褫ふ。古人曰く勝て兜の緒を締めよと。 (続く)
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現代語:神は平素ひたすら鍛錬につとめ、戦う前に既に戦勝を約束された者に、勝利の栄冠を授けると共に、一勝に満足し、太平に安閑としている者からは、ただちにその栄冠を取上げてしまうであろう。昔のことわざにも「勝って兜の緒を締めよ」とある。 (続く)
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日本は、経済大国と呼ばれ、煽てられ、一勝に満足し、太平に安閑としていたのではないだろうか。そしてその栄冠が取り上げられようとしているのではないだろうか。日本は、「勝って兜の緒を締めよ」を忘れていたのではないだろうか。一勝の後は、次の一勝を、そして、その次の一勝をである。(続く)
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明治の人達の欧米との「完全対等」を成し遂げる戦いは、未だ終わっていないのだと、今、我々は、この明治の問題意識と目的意識を想起する時が来たのでははいだろうか。この目的を達成するために、我々は、何をなすべきかを考えることが来年の課題であり、次の百年の課題となるのではないだろうか。
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